そんな驚愕の事実を最近読んだ小説で知った。
鼻水を垂らしていた小僧時代も、体のあっちこっちが油切れになって、ベットから起き上がるのも一苦労な現在も、そして想像したら気絶してしまいそうになる、未来も。
でもそうじゃないらしい。
地球の自転軸が月や太陽の引力の影響で、約26000年の周期で行われる首振り運動によって向きを変え、そいつが原因で自転軸の延長上にある北極星の位置が変わるそうなのだ。
残念ながら超理系音痴の僕には完全に理解、説明などできないが、そもそも北極星が変わるなんて認識がなかったから、これには素直に驚いた。
当たり前だと考えていたことが、実はそうではない。
今まで盲目的に信じてきたことも、どうやら真実は違う。
歳ばかり無駄に重ねてしまっていた僕は、ハンマーでガツンと頭を叩かれたような衝撃を覚えて、既成概念に凝り固まっていた現状に少しばかり反省した。
でも、不快ではなかった。
寧ろ、心地よいというか嬉しくなった。
知らなかったことを生きているうちに知れたのだから。
どうやら僕らが生きている時代は北極星は変わらない。
旅のお供はポラリスということで。